写真:©︎アフロ
札幌市では、北海道・札幌2030オリンピック・パラリンピック冬季競技大会招致に向け、皆さまの疑問や懸念を解消し、大会の開催意義等の理解を深めていただくため「オリパラ出前講座」を実施しています。8月29日には札幌市立藻岩小学校を訪れ、3年生61名を対象に出前講座を行いました。
写真:©︎アフロ
今回の出前講座では札幌市のスポーツ局招致推進部プロジェクト担当の佐藤格郎課長が先生役を務め、「オリンピック・パラリンピックってなに?」「2030年、なぜ札幌でオリンピック・パラリンピックを行うの?」といった疑問に答える形で説明。特に札幌では前回の札幌1972年冬季大会をきっかけに地下鉄南北線、大通地下街などができて街が大きく発展したものの、それからおよそ50年が経過し人口減少などの社会課題があることから、「大きくなった街が今また小さくなってきているので、2030年にオリンピック・パラリンピックを開催して街を元気にしたい。そして、もう一つ大事なことはどんな人でも暮らしやすい街、体の不自由な人たちにみんなが手を差し伸べるようなやさしい街に変えていきたい。だから、オリンピック・パラリンピックの開催をきっかけに、みんなが60歳になる50年後、100年後でも札幌を暮らしやすい街にしていきたいと思っています」と、佐藤格郎課長は札幌2030冬季大会開催の意義を説明しました。そして、大会によって街が変わり、大会後にも街に残り続けるレガシーとして「ウインタースポーツが盛んになる(スポーツ・健康)」「国際色豊かなまちになる(経済・まちづくり)」「バリアフリーが整ったみんなにやさしいまちになる(社会)」「環境にやさしいエネルギーがもっと使われるようになる(環境)」の4つを挙げました。
写真:©︎アフロ
また、札幌2030冬季大会で実施されるオリンピック全7競技、パラリンピック全6競技や、競技が行われる会場なども紹介。藻岩小学校からほど近い真駒内公園屋内競技場でアイスホッケー、さっぽろばんけいスキー場ではフリースタイルスキー、スノーボードが実施されることを知った児童たちは「その場所、知っている」「行ったことある!」と口々に語り、オリンピック・パラリンピックの開催をより身近に感じた様子でした。
写真:©︎アフロ
そして、札幌2030冬季大会では無駄な費用をかけないようにすること、また、東京2020大会で起きたような不祥事を札幌2030冬季大会では絶対に起こさない仕組みを作っていくことについても分かりやすく説明した佐藤格郎課長は、最後に「2030年にオリンピック・パラリンピックが札幌に来るかどうかはまだ決まっていませんが、僕たちは高校生になったみんなが競技を目の前で見られるようにぜひ実現したいと思っています。ですので、ぜひ、オリンピック・パラリンピックに興味を持ってもらえたら嬉しいです」と、児童たちに呼びかけました。
写真:©︎アフロ
今回の出前講座で児童たちはオリンピック・パラリンピックのことをより理解できた様子で、「いろんな競技が、いろんな場所でできると決まっていることが分かって、よく勉強になりました」、「詳しく色々教えてもらったから、オリンピック・パラリンピックにちょっと詳しくなったかなと思います。今日、家に帰ったら両親に自慢します」と感想を語ってくれました。
写真:©︎アフロ
また、出前講座終了後にも児童たちに話を聞いたところ、「2030年に札幌でオリンピック・パラリンピックが開催されたら見てみたい。札幌で大会ができるように活動してくれた人たちがいることを選手たちも分かっていると思うし、その選手が金メダルをとるところや笑顔を見たいです。自分が選手として大会に出るというよりは、サインがほしい(笑)」、「札幌で大会を見てみたいし、できるなら選手として出てみたい。一度、ハワイに行ったことがあって友だちができて楽しかったので、札幌に来る外国の人と話してみたいです。今、英語も習っています」と、それぞれ7年後の未来を思い描きながら札幌2030冬季大会へポジティブな思いを語ってくれました。