写真:フォート・キシモト 


10月27日、札幌市内で第5回北海道・札幌オリンピック・パラリンピックプロモーション委員会が開催され、会場とオンライン合わせて26名が出席。これまで4回にわたり「共生社会」「レガシー」「SDGs」「経済・まちづくり」をテーマに議論を重ねてきたことを踏まえ、今回は大会開催意義の取りまとめと今後の活用について、並びに招致スローガン決定に関する報告と意見交換が行われました。


議題に入る前にスポーツ庁長官である室伏広治顧問が、東京 2020 大会組織委員会の元理事が受託収賄容疑で逮捕された事案について、改めて「危機感を持って重く受け止める必要がある」と述べるとともに、10月17日に開かれた『スポーツ政策の推進に関する円卓会議』で取りまとめられた決議などについて説明。その上で、組織運営のあり方等に関して「スポーツ庁として、2030年札幌大会をはじめ、大規模な国際競技大会の円滑な開催に向けて関係団体と連携協力していきたいと考えております」と決意を述べました。


写真:フォート・キシモト

山下泰裕会長代行


また、円卓会議に出席した日本オリンピック委員会会長である山下泰裕会長代行は、今後の方針に関して「11月の半ばをめどにスポーツ団体、弁護士、公認会計士等の専門家、札幌市をはじめ今後予定されている国際競技大会関係者等にもご協力いただきながら、検討を開始したいと考えております」と説明。札幌市長である秋元克広会長代行もクリーンな大会の取り組みに向けて「札幌市としても積極的に参画をして、JOC等と連携をしながら透明性、公平性の高い組織運営の実現に向けた検討をしっかり進めていきたい」と述べました。


次に「大会開催意義の取りまとめと今後の活用」について、事務局より説明が行われました。第1回~第4回会議で議論された各委員の意見を整理したものとして、「大会開催意義の取りまとめ」を作成。その中に、開催意義のポイントを分かりやすく発信するための大会コンセプトとして、環境・共生社会・変革をテーマに3つにまとめたことが報告されました。そして、「大会開催意義の取りまとめ」の今後の活用に関して、11月公表予定の「大会概要(案)更新版」など現在の取り組みに速やかに反映されるほか、開催地決定後は大会組織委員会での計画や運営、札幌市のまちづくり計画などにも反映していくことが述べられました。


 

写真:フォート・キシモト

秋元克広会長代行


続いて、「まちづくり戦略ビジョン」に基づいて札幌市が作成した、目指すべき都市像をまとめた映像を秋元会長代行が紹介。これは「ユニバーサル(共生)」、「ウェルネス(健康)」、「スマート(快適・先端)」の3つを重要概念のキーワードとして作成され、秋元会長代行は「まちづくりを加速化させるための一つのきっかけとして、将来のまちの姿、戦略ビジョンで目指すまちの姿を多くの人と共有できればと考えています」と映像に込められた思いを述べました。


また、機運醸成活動について、札幌市内や東京都内で行われた各種イベント等でのPR、都市装飾の展開などを事務局が説明。若い世代を対象にしたワークショップは8月から計17回実施して延べ375名が参加し、ここで得られた意見は「100のアイデア」として「大会概要(案)更新版」に盛り込まれることも報告されました。



 

写真:フォート・キシモト


最後に招致スローガンについて、検討経過とともにインターネット応募企画の結果を踏まえてワーキンググループでは最終案を「世界が驚く、冬にしよう。」と決定したことを報告。これについて各プロモーション委員が承認し、招致スローガンに決定しました。


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> 北海道・札幌2 0 3 0 ニュースレター| 第4号 

News Letter #4「北海道・札幌2030招致大会スローガン」が決定(PDF:4,576KB)